わが国は、世界的にも見ても群を抜いて平均寿命が長く、多くの国から注目をされている。しかしながら、平均寿命年齢と健康寿命年齢との間には男女平均で約10年以上もの開きがあり、今後、健康寿命を延伸することがわが国にとって一大テーマとなっている。健康長寿に対する興味・関心がもたれたのはこの10年に過ぎず、わが国における健康長寿に対する取り組みは緒に就いたに過ぎない。健康長寿に関わる要因として、遺伝、栄養、医療体制、運動、心理(ストレス)、住環境、収入・所得、社会参加など多くのものが上げられるが、限られた要因が決定論的に関与するだけではなく、多くの要因が複合的に関与しているものと考えられる。
本研究会は個々の要因と健康長寿との関係を明らかにすることのみならず、これらの基礎的な研究の成果に基づき、健康長寿の延伸を総合的に考究し、かつ実践を目指す団体としての設立を考えている。具体的には、国及び地方公共団体、公益法人及び他の特定非営利活動法人、保健・医療・スポーツ・福祉機関、教育・研究機関、または種々の学術団体及び任意団体、企業等と連携・協力して、老若男女を包含するすべての湘南エリアの市民に対して、健康の維持・増進および生活の質の向上に関する諸々の事業を行い、すべての湘南エリアの市民の幸福かつ充実した日常生活及び健康寿命の延伸に寄与すること、また健康長寿の延伸を目指す社会的なシステムの構築をも目指すこととしています。
活動のご紹介
■転倒しないためのトレーニング動画を無償公開しました。
最近フレイルという言葉をよく耳にしますね。
フレイルとは虚弱、脆弱という意味です。
加齢にともなう心身の活力低下により、生活機能障害から心身の虚弱性の出現した状態のことを言います。
要介護にならないためにはこのフレイルを先送りあるいは回避することが重要となります。
そこで、(一般社団法人)湘南健康長寿研究会から皆様に「転倒をしないような体づくり、全身の持久力を高めるためのトレーニング」として4種類の動画を提供いたしますので是非ともご活用ください。
画像をクリックするYouTubeの動画が開きます。
なお、動画の作成者は室 増男教授(東邦大学名誉教授・帝京短期大学教授、湘南健康長寿研究会理事)、菅原 仁教授(東京工科大学教授・医学博士)および手老みなみ理学療法士(聖隷横浜横浜病院・理学療法士)の皆さまです。



